PROJECT STORY

STORY 02

世界に届く夏の風物詩づくりに挑む。
「ホロライブ・サマー2023 天国と地獄のかき氷研究会」企画・配信の舞台裏

MEMBER

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    Sさん

    運営企画本部
    hololive運営チーム
    アシスタントディレクター

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    Aさん

    クリエイティブ制作本部
    公式配信チーム
    企画ディレクター

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    Nさん

    クリエイティブ制作本部
    公式配信チーム
    アシスタントディレクター

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    Tさん

    クリエイティブ制作本部
    3Dキャラクターチーム
    3Dデザイナー

所属タレントによる配信

カバーが運営している「ホロライブプロダクション」では、所属するタレントが日々様々な配信をYouTube上で行なっている

目次

ファンとタレントの熱から、大型企画を復活させる

CONTENTS01

世界で活躍するVTuverを輩出する「ホロライブ」ではライブ配信や楽曲配信、バラエティ動画への出演など日々様々なタレント活動に取り組んでいる。その中で、「ホロライブサマー」はCOVERの夏の風物詩とも言える、目玉イベントだ。元々は一度限りの企画として2019年に実施した「ホロライブサマー」はファンやタレントからの熱い要望を受け、再企画し復活させることができた特別な企画だ。2022年のホロライブサマーでは最大同時接続視聴者数20万人を超え、公式チャンネル歴代トップを記録するなど、VTuber業界にも大きなインパクトを残してきた。

COVERの中でもとりわけ多くの人を巻き込む大規模な企画「ホロライブサマー」だが、「ホロライブサマー2023」では前年を上回る挑戦がなされていた。2ヶ月の間ノンストップで走り続けた祭典では、50名を超える所属タレントを巻き込みながら様々な企画を展開。そのオープニングを飾った配信番組が「天国と地獄のかき氷研究会」だ。

オープニング番組「天国と地獄のかき氷研究会」の企画が始まったのは、まだ季節が夏とは真逆の2023年年明け頃。COVERの運営企画本部にて、話し合いがスタートした。サマー企画の2ヶ月間、熱量高く楽しんでもらい続けるためにオープニングとしてどのように盛り上げるべきか。新たなタレントの魅力を発見してもらうにはどのように表現するべきか。これまであまりVTuberに馴染みのなかった人との接点をつくるにはどうしたらいいか。
様々な角度から戦略を考え企画を検討していった、と運営企画本部の新卒メンバーSは振り返る。「まずはオープニングとしてのインパクトが大事なので、夏の始まりを印象づけたいと考えていました。それをどのように実現していくのか、タレントにも意見を聞いて考え、『より多くのファンに見てほしい』『見て楽しんでもらうだけでなく、巻き込み型の印象に残る体験にしたい』など目指す方向が見えてきました。」

運営企画本部の会議で、企画の方向性がまとまっていく。
タレントは、「ホロライブ」5期生の4人組ユニット「ねぽらぼ」を起用。ねぽらぼの4人が、ホロライブメンバーの考案する「最強」かき氷を実食し、アリかナシか判定していくバラエティ番組だ。想像しやすい味から、ちょっと変わり種の味まで、みんなでワイワイ食べて「最強」なかき氷を決定していく。

この企画の狙いを、Sは次のように話す。「メインテーマは誰もが夏を連想し懐かしい気持ちを呼び起こされる『かき氷』にしたい、と自然にまとまっていきました。また、変わり種の味などの実験的なかき氷とすることで、番組を見たユーザーの中で『夏の間に自由研究的に一緒に試して一緒に作った体験』の思い出として残ってほしいと考えました。」

企画の大枠が固まり、番組として具現化していく挑戦が始まる。

多様性とスピードを両立する番組づくり

CONTENTS02

運営企画本部で企画が固まった後は、番組としてより具体的に企画・実行をしていく配信企画部や、制作チームが加わるが、ここではCOVERのカルチャーがよく表れている。
番組として具現化していくフェーズでは、部署を跨いで「かき氷研究会」の担当でないメンバーも含めてブレストが行われたという。世界に届く、クオリティの高いエンターテイメントをつくるには、企画者自らが楽しみながら様々な人の率直な感想やアイデアを取り入れていくことがカギとなると、配信企画部新卒メンバーのNは話す。「普段から年次関係なく、話しやすい空気があります。『あの動画おもしろかったよね』と気軽に言えたり、一見雑談と思えることでも、後で何かのヒントになってつながっていることは多いと思います。だから、何かをつくる話し合いも進みやすいのかもしれません。」

また、新卒3DデザイナーのTは次のように話す。「COVERでは会社の成長に合わせてメンバーも急増していて、制作部にも新しいメンバーが加わるのが日常です。新メンバー含めてアイデアやブラッシュアップの話し合いなど、模索し合えていることが制作のクオリティにつながっていると感じています。」

関わる人数が多いことで進行ペースは鈍くなるのかと思いきや、番組として具現化していく企画会議は2週間ほどで一気に話し合い、企画を決め切ったという。大型企画でありながら、多様なアイデア出しとスピードを両立させている背景には、日頃からの振り返りグセとフラットなコミュニケーションがあるとSはいう。「昨年の『ホロライブ・サマー』で挙がった課題、改善点が社内で明確に共通認識となっていたので、同じ方向を見て話し合いが進みやすかったのだと思います。また、私は新卒社員ですが、何か意見を言っても否定されることなく、むしろそれを先輩方が一緒に磨いてくださって、何かしらの形となることも多く、そういったところが毎回ちがったおもしろさのあるコンテンツをつくることにつながっているのかなと感じています。」

番組としての今回のポイントを、ディレクターのAは振り返る。「COVERは『ホロライブ』のイメージでライブに強い印象があるかもしれませんが今回はバラエティなので、バラエティならではの絵づくりにこだわりました。番組内でかき氷は実写のインサート映像を入れるなど、バラエティらしい笑いやおもしろさを視聴者と共有できるように、工夫しています。」
配信企画部が中心となり、番組の台本制作やステージ制作、小道具の準備、と制作が進んでいく。

COVERでは、世界一の水準のバーチャルコンテンツが求められる。COVERや『ホロライブ』のことを初めて知って見た人も驚くような、高いクオリティが常に求められると、デザイナーのTは話す。「番組の面白さを引き立てるのは、アイデアに富んだかき氷だったので、かき氷ごとのちがいを表現することにこだわりました。私は今回、かき氷の3Dを制作するという大役を任せていただきました。入社前の想像以上に自分の制作の裁量が大きいなと感じていて、挑戦の幅が広いです。」

番組としてどんなかき氷が良いのか、絵づくりの観点や食べたときのリアクションのとりやすさなどを考え、時にはメンバーで集まって街に繰り出し、かき氷を食べてリサーチすることもあったという。カバーのチーム力によって、番組は形になっていった。

メンバー、タレント、ファン。関わる人数は無限大

CONTENTS03

「天国と地獄のかき氷研究会」の配信現場だけでも数十人、制作に関わる人数は「何人関わっている」と言い切るのが難しいくらい、関係者が多いCOVERのプロジェクト。そのスタッフ同士の連携は、番組のクオリティに大きく影響する。配信現場ではカメラ、照明、ステージ、モーションキャプチャーなど様々なプロフェッショナルが動いており、助け合いが重要になる、とAは話す。「私は元々テレビ番組のディレクターだった経験を活かして、ライブとは異なるバラエティ番組ならではのカメラ構成や画の共有などを技術面に落とし込んでいきました。COVERには色んなバックグラウンドを持つメンバーがいて、それが番組制作時も活きることが多く、面白いです。」

AのもとでアシスタントディレクターをつとめたNもいう。「できる限りトラブルが起きないように準備しますが、それでもやはり想定外のハプニングが発生することがあります。そんな時でも、すぐに解決に向かう行動を起こせているのは、チームで知恵を出し合っているからだと思います。僕一人で考えつくことには限りがありますが、先輩方とお話しすることで乗り越えられることが多いです。」

また、制作や配信を担当するメンバーだけでなく、今回は「ホロライブ」のタレントの関わりもカギとなっていたとSは振り返る。「番組に出演するユニットメンバー以外の『ホロライブ』のタレントたちを巻き込んで、彼女たちが考案したかき氷を実食していく番組構成としたことで、『〇〇の考えたかき氷、まだかな〜』と多くのファンがそれぞれのお目当てを持って番組を見に来ることを狙いました。また、めんつゆや焼肉のたれなど、変わり種のかき氷を食べたときのリアクションはSNSなどで情報として見るのではなく、動画で楽しむタイプのコンテンツなので、より多くの人に動画コンテンツとして楽しんでもらえることを期待していました。」

そんな、たくさんの人が関わる今回のバラエティ配信は、海外の方も楽しめるように複数言語の字幕を準備。事前のSNS告知では時差を考慮して発信タイミングを調整するなど、世界を視野に入れて配信された。

ファンからのリアクションをAは振り返る。「幅広いファンからX(Twitter)などでコメントをいただきました。バラエティらしくそれぞれのかき氷にリアクションをもらえたり、実際にマネをして作ってみたというコメントもあり、企画の狙いを達成できたと考えています。」
結果として、目標としていた再生回数や売上を大きく上回り多くの反響があったことに加え、Sはこんなことを振り返る。「海外の方は日本の夏の風物詩である『かき氷』を知らない方も多く、この番組を通して日本文化を伝えることもできたということを、ファンの方々のリアクションから実感することができました。」

企画・制作・配信に携わるCOVERのメンバー、タレント、国内外のファン、と多くの人を巻き込みながら、2023年の夏の幕開けとして大きなインパクトを残すことができた。

一人一人が思い描き、ともにつくる未来のVTuberのかたち

CONTENTS04

前年に大きな結果を残していても、常にその先の新たな世界に挑むCOVERのメンバーたち。「ホロライブサマー2023」でも、前年とはちがった挑戦をして、新たな世界へと足を踏み入れた。そんなCOVERのメンバーたちには、どのような思い描く未来があるのだろうか。
Aは語る。「この仕事のおもしろさは『山がほしかったら、撮りに行くのではなく、山をつくる』ところにあると思っています。私は元々テレビの制作に携わっていたため、余計にそのように強く感じています。3Dの技術の進歩によって演出の幅は日々広がっていくので、新しいことはどんどんやりたいですし、必然的にやっていかなければいけません。」
3D技術の可能性については、デザイナーのTも思い入れがあるという。「3Dの技術は可能性が大きく、検証会や勉強会にも参加しています。これからも毎日研究を重ねていきたいと考えています。学生時代、カバーの3Dライブを見て感動して入社を決めたので、カバーの愛される3Dキャラクターを将来生み出したいです。」

カバーの技術力を活かしながらさらなる面白いコンテンツをつくっていきたいという、メンバーたち。一方でVTuber、3Dといった分野はまだ成長の途中であることについて、Aは話す。「急成長している業界ですが、まだまだ発展途上で、VTuberは認知度を向上させていく必要があると考えています。世界中の誰もがVTuberを知っている、見ている、そんな世界を目指したいです。」

世界を見据えているということに関して、Nも語る。「COVERのコンテンツは海外にもファンが多く、いろんな人に見てもらえる可能性であふれています。そしてその数は、視聴者数など、わかりやすく見ることもできます。世界で戦えて、たくさんの人と関われる、そんな環境をこれからも大切にしていきたいです。10年後には、僕もたくさんのメンバーを率いる存在になっていたいですね。」

Sも次のように話す。「自分のアイデアからつくられたコンテンツが広く届くのは、COVERだからこそだと思っています。世界に広がっていくことが私のモチベーションです。今回の『かき氷研究会』でのチャレンジでも、やればできる、と勇気づけられました。」

ベテラン・若手関係なく、任される機会や責任といった「チャンス」が多く飛び交うCOVER。成長中の業界・企業ならではのダイナミックさやスピード感のある環境で、チームで連携しながら世の中にエンターテイメントを届け続けている。「ホロライブ・サマー」が世界共通の夏の風物詩と言えるようになる日も、そう遠くないのかもしれない。

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    新境地を切り拓き、VTuberがアーティストとして当たり前に存在する時代をつくる。

INTERVIEW

    世界に挑戦するステージを

    私たちは今後のVTuber事業の成長を信じ、突き進みます。
    成長を続ける企業で活躍したいと強く想う
    みなさまからのご応募を心よりお待ちしております。

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